バイオプラントエンジニアの勉強帳

生物化学工学/培養技術とデジタル技術を追いかける

ATMPとは?再生医療品との違いは?

ATMPとは「Advanced Therapy Medicinal Product」(先端医療医薬品)と言います。これはEUのEMA等で使われている呼称ですが、日本の厚労省の「再生医療等製品」の定義と近いものです。以下に、含まれているものを整理しました。

ATMP (EU等での呼称)
PIC/S GMP Annex改訂版 Annex2A
再生医療等製品
(日本の薬機法)
具体例
(a) GTMP: Gene therapy medicinal product (ATMPと混同しやすいので注意!!) 遺伝子治療製品 ウイルス治療
in vivo遺伝子治療
ex vivo遺伝子治療
(b) Somatic cell therapy medicinal product (体)細胞治療製品 ex vivo遺伝子治療
細胞移植
(c) TEP:Tissue engineered product (組織工学製品) 再生医療製品
再生医療≒組織工学)
細胞移植
組織移植
スキャフォールド治療

(d) Combined ATMPs

(集学的ATMP)

(薬機法の定義にはない) 細胞治療と医療機器を組み合わせたもの
(e) A product that is classified or determined to be an ATMP by the PIC/S participating authority in its own jurisdiction according to national law. (日本固有でATMPと定めたものはない)  

 

詳細は下記サイトが参考になります。

(PIC/S) GUIDE TO GOOD MANUFACTURING PRACTICE FOR MEDICINAL PRODUCTS ANNEXES:

https://picscheme.org/docview/4102

(医療機器レギュラトリーサイエンス研究会)再生医療・細胞治療に関する国内外の規制動向:

https://staff.aist.go.jp/yamane.t/RS/index.files/92RS-Satou.pdf

 

ご参考になれば幸いです。